スタッフブログ

「カタリノ」で使う写真と著作権

部分P2tachbana
写真合成ソフト「カタリノ」拡販の為に色々な展示会に参加します。
お客様だと思って「カタリノ」の説明をさせて頂くと
「この写真の著作権はオーセブンさんが持っているのですか?」と質問されました。
「社員の自宅とかフリー画像と表示された物を使っています」。返すと
「フリー画像にも著作権が有るので注意して下さい」。
「著作権侵害は使用している期間を遡って請求されます」。と言われ
背中に寒い物が走りました。

「クレーム営業」



IMG_0287
著作権にうとい私は、このお客様のお話を黙って聞くしか有りません
これも勉強だと思って話を聞きました。
最後に名刺交換をすると出版会社の方でした。
だから著作権に強いんだと思ったら
急に態度が低姿勢になって
「広告をご検討の際はお声掛け下さい」。
と言って去られました。
何か「騒いだ割には、何だ営業かよ」。
後から考えると、ふつふつと腹が立って来ました。
顧問弁護士の先生に、この話を愚痴った祭に先生が
「最近その様なクレーム営業が有るんです」。
「先日も役所ヘクレームを言いに来た人が言いたい事を言って」
「最後にクレームをネタに商品の購入を押して来るやり方が有りました」。
何処にも有る営業手法の様です。

「著作権を真面目に考えると身動きが取れない」



IMG_0286
この事件以来、著作権を真面目に考える様になりました。
ソフトメーカーですから当然の事ですが
営業現場上がりの自分の認識が甘かったと思う様になりました。
写真合成ソフトですから当然対象となる建物画像が必要になります。
社員の皆さんにご協力頂き、実家は元より兄弟、親戚まで許可を頂き
合成写真の背景画像として使わしてもらっています。
ご協力頂いた社員の皆さんに感謝です。
それでも限界が有ります。
協力メーカー様にも相談させて頂きましたが
やはり「個人情報」なので申し訳ないとの事でした。
社員や知り合いばかり頼らない様に近くの住宅展示場へ行って撮影を試みますが
メーカー様から撮影の許可を頂けません。
真面目に考えれば考えるほど身動きが取れない事が大きくのし掛かって来ました。
家の写真一枚がこれ程大切な物になるとは
「カタリノ」は写真合成ソフト
これから先の宣伝写真画像をどの様に手に入れるかが見えませんでした。

「オーセブンはCADメーカー」



キャプチャ
数少ないプレゼン写真画像に外壁、カーポート、玄関、フェンス、と天こ盛りのプレゼン写真合成をしたところ
「こんな常識の無いプレゼンならやらない方が良い」
朝の朝礼で上司から大叱責され落ち込み八方ふさがり
の自分に2点のアドバイスを頂きました。
1.有料で写真画像を購入する方法
2.07CADで必要な場面の画像を作成する事です。
私にはオーセブンCADのレンダリングイメージはどうしても写真合成とは合わない
その様な先入観が有ったのですが
今回、オプション仕様ので発売する自社開発レンダリングソフト「橘」を使うと
まるで写真の様なパースが出来上がって来ました。
これは使える!
「カタリノ」の写真合成背景画像を商品に合わせて作成すれば写真の撮影角度なども
45度、30度、でピッタリ合います。
完璧なデモパースが準備できる様になりました。
作図に生活感を入れないとリアリティーが無いのですが
そこは設計支援21年の実績、作図のプロ集団は見事なパースを提供してくれます。
これで著作権の問題から解放されました。

「まとめ」



部分P3tachbana
写真を撮る事がこれ程厳しい世界である事を身を以て知りました。
ビジネス展開する者にとっては著作権は乗り越えなければ生き残れない大きな壁です。
オーセブンが0から生み出した「橘」がこの壁を越えさせてくれました。
開発関係者に感謝です。
オーセブンCADは純国産のオリジナルCADです。
ゼロから商品を生み出す開発力こそオーセブン社員の誇りです。